パラフィンワックス
名 称 : パラフィンワックス
融 点 : 48℃~69℃
形 状 : 板状(スラブ)、粒状、粉末状
色 調 : 白色
原料由来 : 石油
パラフィンワックスは、石油ワックスを減圧蒸留留出油から分離精製した常温において固形のワックスです。
炭素数は約20~40、分子量は約300~550です。
一般的特性
溶融した状態では粘度が極めて低い
む
微生物に分解されダイオキシン類を発生しない
用途としては、主にキャンドル材料(ろうそく原料)や、ろうけつ染め材料(染色材料)として用いられています。
キャンドル制作向け、食品サンプル制作向けなど融点や油分、針入度を調整してその用途に特化したパラフィンワックスも存在します。
パラフィンワックスは型に流し込むと固まるため、ステアリン酸を少量入れると型から外しやすくなります。
以下の通り、融点が48℃のパラフィンワックス115℉から、融点が69℃のパラフィンワックス155℉まで華氏5度おきに9種類があります。
スクロールできます
品名 | 融点 | 形状 | 油分 | 針入度 | 主な用途 |
---|---|---|---|---|---|
パラフィンワックス115℉ | 48℃ | 板状 | 0.3% | 29 | パラフィンパック パラフィン浴 |
パラフィンワックス120℉ | 50℃ | 板状 | 0.3% | 22 | |
パラフィンワックス125℉ | 53℃ | 板状 | 0.3% | 15 | |
パラフィンワックス130℉ | 56℃ | 板状 | 0.3% | 13 | |
パラフィンワックス135℉ | 59℃ | 板状 粒状 粉末状 | 0.2% | 11 | ダンスフロアの床の滑り止め(粉末) ボーリング調査による土試料採取時のシーリング材 ぶどうなどの植物の台木と穂木を接ぎ木する際の保護材 庭木の剪定後の保護材 |
パラフィンワックス140℉ | 61℃ | 板状 | 0.2% | 10 | |
パラフィンワックス145℉ | 63℃ | 板状 | 0.2% | - | |
パラフィンワックス150℉ | 66℃ | 板状 | 0.2% | 12 | |
パラフィンワックス155℉ | 69℃ | 板状 | 0.1% | 12 |
融点は当社取り扱い商品の代表的な分析表数値です。
各商品ごとに融点の規格値がございますので、表記している数値より上下に幅があることをご承知おきください。
【油分とは】1gの資料を15mlのメチルエチルケトンに溶解し、-32℃に冷却して析出するワックスを漉し、
ろ液中の溶剤を蒸発させて残油の質量を測り、質量%で示します。
【針入度とは】石油ワックスの硬さを求める測定法です。
測定装置で規格温度の下、定められた針に100gの荷重をかけ、
5秒間で試料に何mm進入するかを求め、この10倍の数値で表します。上記の表の針入度は25℃のものです。
パラフィンワックスには上記の標準品のほか、特定の用途向けに製造されたものもあります。
スクロールできます
品名 | 融点 | 主な用途 | 油分 | 針入度 |
---|---|---|---|---|
パラフィンワックスHNP10 | 75℃ | 熱転写インキ・トナー ホットメルト接着剤 感熱紙・離型剤・滑剤 | 0.1% | 5 |
パラフィンワックスHNP 9 | 75℃ | 熱転写インキ・トナー ホットメルト接着剤 感熱紙・離型剤・滑剤 | 0.1% | 6 |
パラフィンワックスSP-3040 | 63℃ | 食品サンプル (食品模型・料理模型) | 0.2% | 12 |
パラフィンワックスSP-1039 | 60℃ | キャンドル制作専用 (油分が多い) | 0.4% | 11 |
パラフィンワックスWAX PW 135 | 59℃ | キャンドル制作 ろうけつ染め | - | - |
ろ液中の溶剤を蒸発させて残油の質量を測り、質量%で示します。
【針入度とは】石油ワックスの硬さを求める測定法です。
測定装置で規格温度の下、定められた針に100gの荷重をかけ、
5秒間で試料に何mm進入するかを求め、この10倍の数値で表します。上記の表の針入度は25℃のものです。