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【名称】パラフィンワックス 【融点】48℃~69℃ 【形状】板状(スラブ)、粒状、粉末状 【色調】白色 【原料由来】石油 |
パラフィンワックスは石油製品で油分が少なく、結晶性の炭化水素で蝋(ロウ)様物質です。 化学薬品や溶剤に対して比較的安定性があり、電気絶縁性が良いものとなっております。 融点は摂氏48℃のパラフィンワックス115°Fから、摂氏69℃のパラフィンワックス155°Fまで華氏5度おきに9種類区分されており、形状も板状(スラブ)、粒状、粉末状などがあります。 パラフィンワックスはおもにキャンドル材料(ろうそく原料)や、染色(ろうけつ染め)材料として用いられていますが、パラフィンワックス115°Fはパラフィンパックやパラフィン浴などに、パラフィンワックス135°Fの粉末はダンスフロアの床の滑り止めによく用いられます。 キャンドル制作向け、食品サンプル制作向けなど融点や油分、針入度を調整してその用途に特化したパラフィンワックスも存在します。 工業用としては、パラフィンワックス135°Fがボーリング地質調査による土試料採取の際のシーリング材、ぶどうなど植物の台木と穂木を接ぎ木する際の保護材、庭木の剪定後の保護材などに使われます。 パラフィンワックスは型に流し込むと固まるため、ステアリン酸を少量入れると型から外しやすくなります。 |
融点 |
形状 | 油分 | 針入度 | |
パラフィンワックス 115°F |
48℃ | 板状 | 0.3% | 29 |
パラフィンワックス 120°F |
50℃ | 板状 | 0.3% | 22 |
パラフィンワックス 125°F |
53℃ | 板状 | 0.3% | 15 |
パラフィンワックス 130°F |
56℃ | 板状 | 0.3% | 13 |
パラフィンワックス 135°F |
59℃ | 板状 粒状 |
0.2% | 11 |
パラフィンワックス 140°F |
61℃ | 板状 | 0.2% | 10 |
パラフィンワックス 145°F |
63℃ | 板状 | 0.2% | - |
パラフィンワックス 150°F |
66℃ | 板状 | 0.2% | 12 |
パラフィンワックス 155°F |
69℃ | 板状 粒状 |
0.1% | 12 |
※ パラフィンワックスの後ろについている数字は華氏の融点となります。また、表記している融点は当社取り扱い商品の代表的な分析表数値です。各商品ごとに融点の規格値がございますので、表記している数値より上下に幅があることをご承知おきください。 |
<特製品>
融点 |
主な用途 | 油分 | 針入度 | |
パラフィンワックス HNP-9 |
75℃ | 熱転写インキ・トナー ホットメルト接着剤 感熱紙・離型剤・滑剤 |
0.1% | 5 |
パラフィンワックス HNP-11 |
68℃ | 熱転写インキ・トナー ホットメルト接着剤 感熱紙・離型剤・滑剤 |
0.1% | 5 |
パラフィンワックス SP-1039 |
60℃ | キャンドル制作専用 (油分が多い) |
0.4% | 11 |
パラフィンワックス 135°F 粉末状 |
59℃ | ダンスフロアの滑り止め | - | - |
※ 油分とは、1gの資料を15mlのメチルエチルケトンに溶解し、‐32℃に冷却して析出するワックスを漉し、ろ液中の溶剤を蒸発させて残油の質量を測り、質量%で示します。 ※ 針入度とは石油ワックスの硬さを求める測定法です。測定装置で規格温度の下、定められた針に100gの荷重をかけ、5秒間で試料に何mm進入するかを求め、この10倍の数値で表します。上記の表の針入度は25℃のものです。 |
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